センズリをこいている場合ではない

 たった今、9月6日に放送された「星野源のオールナイトニッポン」を聞いた(配信サービスは偉大だ)。ブチブチにブチのめされてしまったのでちょっと斜めになりながらブログを書くことにした。

 今週の星野源ANN(オールナイトニッポン)は若林正恭がゲストに来ていた。どちらもオールナイトニッポンでパーソナリティーを結構長いことやっている二人だ。若林についてはこのブログでもしばしば言及してきたが、僕は星野源の方も結構好きで、エッセイを読んだりそれこそANNを聞いたりしてきた。

 で、生意気にも(本当に生意気にも!)シンパシーを感じたりしていた。実際この二人は結構内向的なところというか、世の中に対してグツグツしている部分があり、それを表現にぶつけている節がある。オタクというか、広く“陰キャ”受けする人物だと思う。

 ……日和った書き方をしてすいません。要するに僕にはめちゃくちゃ刺さる人間性のお二人だということです。

 で、二人がラジオでする苦労話やエッセイでのグツグツ話など、いつも楽しく聞いていた。夜中に(radikoを使って聞くのは別に夜中に限らないのだが)これだけ売れている人たち、才能がある人たちが自分と似たようなことで悩んだりグツグツしている話をしている! これはすごいことだと思った。

 テレビやライブというのはショーだから、そうした人間性の部分はあまり出てこない。もちろん人間性の部分に触れることもショーの一部かも知れないが、特にライブなんかは表現が主役の場だ。

だから、ラジオのトークというのはかなり唯一無二である。芸能人の人間性の部分を、かなり長尺で、しかも毎週摂取できる! これはすごいことだ。このあたり、人間を多面的に売り出せる“芸能界”という業界の強さだと思う。

 やや話が逸れた。要するに、僕は随分オードリー、星野源のラジオにのめり込んでいたということが言いたかった。若林正恭と星野源がコラボする! と聞いた時は、夢水清志郎シリーズとパスワードシリーズがコラボする! と聞いた時と同じくらい興奮して楽しみにしていた。

 そんなわけで、チョー楽しみにして聞いた。話は冒頭に戻っていく。ブチブチにブチのめされてしまった。

 パーソナリティの二人ははちゃめちゃに輝いていた。会話の一つ一つに「わかる」が詰まっていたし、POP Virus feat.MC.wakaを聞いて真っ当に心を動かされてしまった。

 ヴァッッッッ!

 と思った。苦労話やグツグツ話ばっかり聞いていたせいで忘れていたが、オードリーと星野源といえばそれぞれの道で第一線を張っているつよつよ芸能人だったのだ。僕と同じように苦労し、グツグツしてセンズリこいていても(これは間違いなくこいている。星野源は著書でそう言っている)、すごい……すごい人たちだったのだ。完全に忘れていた。

 なんかすごいショックを受けて、自分にはなんにもねえな〜って思った。彼らよりも若くて時間があることくらいしか慰めになりそうなことがない。

 とりあえずセンズリに使う時間を節約するところから始めてみるか。