がんばり筋の衰え

2022年8月25日

 必死になれない。本気を出せない。ここのところ、本気を出す力が衰えてきている。

 近頃仕事がないせいか、脳味噌の頑張る力というか、やりたくないこと(将来につながるけど面倒くさいこと)をやりきる力が落ちてきている。その瞬間瞬間でやりたい! と思ったこと、やらねば! と思ったことに最大の価値を置いてしまい、大局観が欠けた行動をとってしまっている。

 立ち止まって考えてみると、何ほどの目標があるわけでもないのだ。金が欲しいかと言われればもちろんそうだし、文章で身を立てたいかと言われればイエスと答えられる。これは間違いないことだ。が、同時にそれに伴って押し寄せる試練を受忍する覚悟がないというのも間違いない。

 ブログを始めた頃に、ライターになりたいと書いた。しかし、例えば転職活動に際して「ライターになりたい」と口にすることには、非常な躊躇がある。年収は下がるし、未経験なので大変だろうし、可処分時間も減るだろう。そう考え始めるとどんよりしてきて、動きが止まってしまうのだ。

 独立したいとか、自分の小説を出版したいとか、ぼんやりとした野望はある。そのために年季奉公の期間が必要で、年季奉公のために手持ちの収入や時間を捨てなければならないということは良くわかっている……のだが、ぬるま湯の風呂から出ようという踏ん切りがなかなかつかない。

 昨日、転職エージェントと初めてオンライン面談をした。どうもうまくいかなさそうだな、というのがわかった。こちらの持ち物がはっきりして、何をしたいかがわかっていれば、エージェントを上手く使って転職するのは難しくなさそうだ。しかし、よくわからんまま「とりあえず動いてみるか」くらいの気持ちでやっていると、他人任せの就活が始まってしまうだけのようである。

 また、今日は『「うつ」になりやすい人』という本を買ってきて読んだ。序文の「うつ傾向のある人間は仕事に救済を求めており、そのために仕事熱心なのだ」という記述に手を打った(が、中身は正直期待外れだった。分析が客観的でなく、うつ脱出のハウツー要素も薄い。2021年にわざわざ選んで買うことはないと思う)。

 思えば、人生のもうずーっと長い間“正解”を指針にしてやってきた。学生の頃は勉強を頑張っていれば、それだけで次に繋がってリスペクトを集められた。勤め先の仕事に不満がなければ、社会人になってからもそれでやっていけたはずだ。

 しかし、色々あって「これをやっとけばオーケー!」という指針はなくなっている。慣れることで精一杯だった時期が終わって、そろそろ真剣に何をどうすればいいのかを考えなければならなくなってきたらしい。怖い。

雑記初体験

Posted by zuhuninja