ひなあい
よし、それでは早速記事を上げていきます。今日は日向坂46の冠番組「日向坂で会いましょう」(以下ひなあい)について書きます。
これを読んでいる皆さんはインターネッツに接続できる人たちだと思うので、日向坂46の説明は省きます。詳しくはググってください。要は十代後半から二十代までの若い女の子がたくさん所属している感じのアイドルグループです。大前提として、私は日向坂46に大変ハマり申し上げている。
私が日向坂46のことを知ったのは、大学生の頃です。三年次に高専から編入してきた地元の友人から布教されたのがキッカケで、この時に見せられたのがひなあいの前身である「ひらがな推し」(以下がな推し)でした。
このがな推しは非常に気楽にみられる番組で、友人と酒を飲みながら見るには最適でした(例えば「魔法少女まどか☆マギカ」は私も友人も大好きなアニメですが、金なし・友人少なし・就活もしたくなしの三拍子が揃った大学生がクダを巻きながら見るには不敵です。かなりシリアスになってしまうので)。
とはいえ、当時の私には日向坂46は「一つの話の種」であって「酒の肴」以上のものではありませんでした。これが変わってくるのは、就職した後のことです。
私の職場はまあまあ安定して定時で帰れるのですが、人間関係は結構黒いことも多く、特に初年度は心が荒んでいました。それを対処療法的になんとかしてくれたのが日向坂46であり、ひなあいだったのです。宗教とかサプリメントのCMみたいになってきましたが、とにかく。
しばらく離れていたひなあいを見ようと思った理由は思い出せないのですが、これをみている間は全てを忘れられることに気づきました。ひなあいに出演する日向坂46のメンバーは非常にのびのびとしており、前に出たり番組サイドに何か提案することにも臆する様子がありませんでした。
もちろん見えないところではたくさん大変なことがあるのでしょうが、当時の私にはその姿がめちゃくちゃ刺さりました。それからはひなあい含む日向坂46の動画を見まくり、フールーに入ってもう一つの冠番組「HINABINGO」を見て、SHOWROOMの配信を見て、CDを買いました。
正直自分がこうなるまではCDを買いまくったり握手会に行ったりするアイドルオタクの皆さんのことを内心小馬鹿にしていた部分があったのですが、今ではそんな気持ちは全くありません。ファッキンコロナの騒動が終わったら握手会にも全然行きてえよ。
と、いうことで今回はひなあいのお話です。これは日向坂46の冠番組で、MCに招いた芸人:オードリーと、日向坂46のメンバーが色々なことに挑戦する! という趣旨のバラエティ番組です。テレ東系列のチャンネルで毎週月曜日の1時5分から放送しています。なぜか放送局が絞られているので、見られない地域も結構あります。
なんで? 日向坂46はもう十分人気者だろ。全国区で放送してくれてもいいじゃねえか!! という気持ちは置いておいて、ひなあいの中身の話をしましょう。
結論から言ってしまいますが、MC:オードリーがめちゃくちゃ偉いという話をします。ひなあいの雰囲気作りに一番貢献しているのはMC席に座っている若林正恭と春日俊彰だと思っているからです。
アイドル番組のメインはもちろんアイドルです。彼女たちがのびのびやってくれるのが一番です。しかし番組である以上、そこには一定の秩序がなければ、見られるものにはなりません。
アイドル番組のMCは、その秩序を司ります。基本的にMCはキャリアも単純な年齢もメンバーより上ですから、MC次第でメンバーがどんな風に活躍するかが決まると言っても過言ではないのです!
その点オードリーの二人はすごい。本当にちゃんとしている。どうちゃんとしているのか?
オードリーは基本的に、まずはちゃんとメンバーの話を聞いてくれます。これはヤマもオチもない話が結構あるのですが(特にメンバーが慣れていない初期はそうでした)、彼らはそれをうまいこと拾って、メンバーの笑いにしてくれるのです。
この“メンバーの笑い”というのが大事なところです。メンバーが滑ってもMCが笑いを取れば番組はなんとかなりますが、滑ったメンバーの心にはダメージが入ります(入らないメンバーもいます)。笑いという成功をメンバーとMCで共有する、オードリーはこれがとても上手だと思います。
成功までいかなくとも、オードリーはだいたいなんとかしてくれます。空気が必要以上にシリアスに振れすぎた時等も上手く緩和してくれるので、視聴者はドキドキしないでみていられます(具体例は「みんな返事しようね」で検索してみてください)。
こうしたことの積み重ねのためか、ここのところはオードリーと日向坂メンバーとの信頼感も強まっているように感じます。いろんな個性を持った女の子たちがそれぞれに出るべきところで前に出て、それぞれに活躍している姿……それがひなあいの魅力(の一つ)なのです。
がな推しからひなあいを通してみると、「失敗しても大丈夫」という環境が自己肯定感を育て、挑戦する姿勢を作ることがよくわかります。これができるMCはなかなかいません。こういう空気を作れるMCはなかなかいない気がします。いや、そんなに芸能に詳しいわけじゃないんですが……同じタイプなのは内村光良さんとかでしょうか。
まあとにかく、ひなあいは最高のMCが日向坂46の魅力を最高に引き出している最高の番組の一つです。本当に心からそう思っています。本当です。ただ一つ文句をつけるとすれば、とにかく全国区で放送するようにしてください。
それだけが私の望みです。
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